浮袋の秘密

水中をスイスイ泳ぐウーパーですが、基本は水槽の底に沈んでいます。
ところが、時々意味もなく水中でホバリングしていたり、器用にしっぽだけで立つ姿も見られます。

重力的に考えると不可能に思えますが、どうしてこんなことができるのでしょうか?

秘密は浮袋

DSC_0051

魚たちが海でスイスイ泳げるのは、体に肺がなく、浮袋があるからです。

この浮袋に空気を取り込んで浮力を得ることで、自由自在に泳ぐことができるんですね。
ウーパーもこの浮袋を持っているので、魚たちと同じように水中で自由に動けます。

浮力が生じることで、自分の調整次第で沈んだり浮いたりできるという仕組み。
つまり、片足だけで立ってみたり、ホバリングできるのは浮袋のおかげなのです。

どうやって空気を貯めるの?

ウーパーを飼育していると、時々水面に泳いで行って空気を取り込んでいる姿を見かけます。 
この時に吸い込んだ空気が浮袋に貯まり、体の軽さを保つ役割をしているのです。
そのため、空気が入りすぎていると思うように沈めないこともあるんですよ。

どうしても水槽の底に降りられない時などは、口から空気を吐き出して浮力を調整することもあります。
逆に多めに取り込んで水面付近に浮いていることもあるので、ホバリングしている時は空気を多く貯めていると思えばいいですね。

ぷかぷか病との見分け方

DSC_0042

水面に浮く理由として、浮袋に空気を貯めている場合と、ぷかぷか病の場合とがあります。
病気の場合は貯まり過ぎたガスによって自由に調整ができず、自力で沈むことができません。

対して浮袋に貯めている時は調整が効くので、餌を下に持っていくと欲しがって空気を吐き出しながら沈んできたりします。
自分の意思で沈めないようならぷかぷか病と思っていいでしょう。

原因が空気ではなくガスなので、体がどちらかに傾いて浮いているのもぷかぷか病の特徴です。
小さいころは遊びの一環でわざと浮いていることもあるので見分けがつきにくいです。

グラグラせず漂っているのであれば心配ないでしょう。

Feel free to link to this page.
PAGE TOP