目が悪いって本当なの?
個体編で紹介したように、ウーパールーパーの中には黒い色素を持たずに生まれてきた種類が存在します。
この場合、色素がないので目玉は黒くなく、最も視力が悪いと言われています。
黒い目玉であっても淵に金の輪が入る個体もおり、これもやはり目が悪いとされる種類。
では、一体どのくらい目が悪いのでしょうか?
小さな対象物ほど見えにくい
金輪目のウーパーに餌を与えていると、粒の大きさでキャッチ率が違っていることが分かりました。
小粒タイプ(直径3ミリほど)の餌の場合、数センチ目の前で落下していても気づかないことがあるのですが、大粒(直径5ミリほど)はほぼ確実にキャッチできます。
上の画像では、小粒が見えていないようで、スルーしてしまっています。
どうやら動かない物と小さいものには鈍感なようです。
餌の食べ方がいつまでもうまくならない時は、粒が小さすぎて見えにくいのかもしれません。
目の前よりも少し横が見やすい?
餌が底に落ちている時に観察していると、正面に落ちている時よりも顔の横に落ちている餌の方が見つけやすいようです。
これは馬と同じ原理で、顔の横に目がついているからではないかと思われます。
馬は鼻の直前に全く見えない死角を持っていますが、ウーパーも同じように見えていない範囲もあるのでしょう。
正面が見にくいのは構造上仕方ないのかもしれませんね。
見えにくいことでこんな動きも
底に餌が落ちている時、鼻先を底にくっつけてまで探す姿を見ることができます。
これは匂いを嗅いでいるだけでなく、できる限り見えるようにと目を凝らしている姿。
顔を近づけることで餌を探し当てやすくする工夫なんですね。
そのため、餌を食べ終わっても少し残っている匂いを頼りに、底を探している姿も見ることができます。
頑張って見ようとしている姿もまた可愛いところなのです。
どうしても見えにくくて困るようなら、餌を目の前にもっていって与える工夫をしてみましょう。
ピンセットでつまんで目の前で落とせば少しは見やすくなるかもしれません。