そもそもウーパールーパーってどんな生き物?

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ウーパールーパーには、主なカラーバリエーションが5種類存在しています。
これらは掛け合わせによって生み出されたもので、どの色もペットとして人気ですよね。
そもそもウーパールーパーとは、どんな生き物なのでしょうか?

メキシコからやってきたサンショウウオ

ウーパールーパーはサンショウウオの1種。

サンショウウオは清流に住むことで知られている生き物であり、日本でもよく知られていますね。
ですがウーパールーパーは日本の生き物ではありません。
もとはメキシコの固有種であり、日本にはいるはずのない生き物なんです。

それが、輸入によって国内に流通して現在に至るのですが、現地メキシコでは生息していた湖の消滅などによって生息数が激減。
今では輸入が規制されており、国内でわりと簡単に手に入るのは日本国内で繁殖させた個体なのです。

つまり、野生のウーパールーパーを飼うことはできません。
かなり貴重な生き物なのです。

幼生のまま成熟する不思議な生き物

本来サンショウウオと言えば、トカゲのような形をしており、外見で体表がぬめっているのがわかる両生類。
うろこがなく、水際に出没する生き物です。

しかしウーパールーパーは完全に水中でのみ生息しており、日本でよく知られるサンショウウオとは見た目も違います。

IMG_20160330_1811181えら呼吸を行い、顔の両脇には3本ずつ外鰓と呼ばれるヒダがあります。
オタマジャクシに手足が生えたような姿をしていますが、この姿のまま大人になり、変態することはありません。

このことを幼形成熟(ネオテニー)と呼び、ウーパールーパーの大きな特徴の1つになっているのです。

環境対応能力の高さ

そしてもう1つ、ウーパールーパーは環境対応力が高いことも知られています。

澄んだきれいな水で過ごしますが、水槽飼育では水質が悪化することもあります。
しかし、少しの水質悪化でトラブルを起こすことはありません。
本来15度程度の冷たい水を好むのに対し、夏場の水温上昇は25度くらいまでは耐えることができます。

一般的に、水槽飼育する生き物は冬場に加温対策が必要なことがありますね。
ウーパールーパーは日本国内ではほぼ全域で加温の必要がないのも優れた点。
北国の東北であっても真冬の冷たい水で元気に泳ぐため、環境への対応力は驚かされるものなのです。

また、自然下では餌にありつけずに数日から数週間経つこともあるようで、長期間の空腹もお手の物。
過酷な環境下であっても簡単にはトラブルを起こさないため、非常にタフな生き物と言えます。

まだまだ不思議な点が多くあるウーパールーパーは、飼いやすいことから初心者向けのペットとしても人気。
爬虫類というほどでもないですが、魚よりは珍しく変わった生き物なので夢中になる人も多いんです。

日本にもいるサンショウウオの1種ながら、かなり違うことが分かりますね。

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